平成29年8月 北海道視察

活動報告

1出張者
木名瀬 宣人 邑楽 等  古橋 敏夫 山口 克己 深津 憲一
染谷 信一   平井 正一 小俣 文宣 鶴岡 潔  竹内 美穂 野口 義雄
2出張先及び調査事項

北海道石狩市  こども未来館「あいぽーと」について
北海道滝川市  スカイスポーツについて
北海道旭川市  もりもりパーク及びわくわくエッグ等の屋内遊戯場について
3出張期間
平成29年8月7日(月)~ 平成29年8月9日(水)

4調査報告

(1)北海道石狩市  こども未来館「あいぽーと」について

◇視察の目的
少子化による子どもたち同士で遊ぶ機会の減少や一人親家庭や共働き家庭の増加により、地域による子育て支援施設であるこども館のニーズは増している。そこで、こども館の運用形態、維持管理費用、利用状況、利用者の感想および課題等について調査し、こども館について検討する際の参考とするため。

◇市政との関連性(視察地選択の理由等)
野田市においても、こどもたちが安心して過ごすことができる居場所作りは必要である。
札幌のベッドタウンである石狩市は、市域が南北に約70kmと子ども館からの距離に格差が出る点など、野田市と共通する課題が生じると考える。またこども未来館「あいぽーと」は高校生までが利用することができるという点において特徴があり視察地として選択した。

◇石狩市の概要
石狩市は、北海道中央西部にあり、西は石狩湾に面し、南は発寒川、茨戸川を隔てて札幌市と、東は当別町と、北部は新十津川町や増毛町と接している。南部は標高10m以下の砂丘と低地、石狩川河口より北部には石狩丘陵をはじめとする丘陵地帯が広がっている。昭和40年ごろから札幌市のベッドタウンとして宅地化が進み、石狩湾新港の建設と工業団地の造成で急速に発展した。1996年に市制施行、2005年に厚田村、浜益村を編入合併し現在に至る。面積722.42?、総人口59,202人(住民基本台帳人口、2017年12月31日現在)である。

◇視察時の状況
①視察時間    午後1時30分~午後3時30分
②視察会場    石狩市役所5階全員協議会室およびこども未来館「あいぽーと」
③応対者職氏名  石狩市議会 議会事務局次長 松儀 倫也
④説明者職氏名  石狩市保健福祉部 こども家庭課 主査 佐藤 慎也
石狩市保健福祉部 こども家庭課 主事 小林 里依

◇調査事項の概要(こども未来館「あいぽーと」について)
【施設の概要】
①施設規模・・・・敷地面積:3571.39㎡、建築面積:1024.91㎡、延床面積:991.46㎡
②構  造・・・・鉄骨造 平屋建て
③総事業費・・・・629,379千円(うち建物建設費関係分296,818千円)
④指定管理料・・・H29年度43,576千円(参考H27~H28年度43,399千円)
⑤施設内容・・・・プレイスペース、文化活動室、キッチン、創作活動室、PC・図書コーナーほか

【事業運営形態】こども未来館「あいぽーと」は3つの事業運営形態からなる施設である。
①児童センター運営事業(児童館)
・指定管理:特定非営利活動法人(スタッフ4名)
・全ての児童(18歳未満)に健全な遊びを与え、健康の増進と情操を豊かにすることを目的とする。

②放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)
・業務委託:特定非営利法人(スタッフ4名)
・保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校の子どもたち(小学校1年生から3年生)に対し、授業終了後の適切な遊び及び生活の場を提供している「花っ子クラブ」が併設されている。

③地域子育て支援拠点事業
・0歳から3歳児とその親のために、当事者相互の交流を図り、子育ての不安や悩みを相談し、助言や援助を受けられる場所で、子育て中で外出機会の少ない保護者の孤独感や不安を緩和し、子供の健やかな成長を支援することを目的とする子育て広場「りとるきっず」が併設されている。
・子どもの一時預かり(有料:800円/h)も行っている。

【利用時間】
①開館日・・・・毎月第3日曜日及び年末年始(12月29日から1月3日)を除く毎日
②開館時間・・・月曜~金曜日:午前9時~午後8時
土、日、祝日:午前9時~午後6時
③利用時間
・一般利用    小学生:午後5時まで、中学生:午後6時まで、高校生:午後8時まで
・花っ子クラブ  学校課業日:授業終了後~午後6時30分(延長は午後7時まで)
学校休業日:午前8時~午後6時30分(延長は午後7時まで)
・りとるきっず  月曜~土曜日の午前10時~午後4時まで

◇所見(市政の課題等に対し参考になった点等)
【良かった点】
・市役所の目の前かつ図書館の隣という立地の良さもあり、1日平均145人と利用者数が多く、(夏休みの時期ということもあるが、)非常に多くの子どもたちが元気に遊んでいた。
・年齢の異なる子どもたちが同じスペースで遊んでいるため、年齢の高い子が小さな子の面倒を見ている光景がみられた。
・開設より6年が経過し、開設時小学生だった児童が高校生となり、その高校生たちが今の小学生に利用方法を教えてくれたりするなど、時間の経過により好循環な環境ができている点が良かった。
・遅くに帰宅する子どもたちを施設職員が自宅まで車で送ってあげるなど、職員と利用者の良好な関係が構築されていることは素晴らしいと感じた。
・近くのフリースクールに通う子どもたちが体育の代わりに体を動かす場所としても利用されており、適応指導教室やひきこもり児童生徒などの不登校等対策としての役割も果たすことできることに気づかされた。

【課題】
・石狩市は人口の約9割が合併前の旧石狩市に集中しているという事情もあり、北部地域に住む方たちにとってはかなり離れていることは我慢してもらっていた。野田市においてこのような集中型施設を建設するとなると施設から離れた地域で不公平を感じる市民が多くなってしまう恐れがある。
・高校生まで利用することができるので、入り口でのたむろや、異年齢間のトラブルなどを心配する保護者が存在するため、家庭、学校、地域社会の情報交換などの連携・協力体制の構築が必要である。
・小、中学生、高校生は自転車で来る子どもたちが多く、0~3歳児の親子は車での来館が多くなるため、駐輪場や駐車場の確保と配置には重要である。
・建設費だけでなく、指定管理や業務委託など維持費が高額なため、如何に削減するかが課題となる。

【参考になった取り組み】
①子ども会議
月に1回、施設を利用する小学3年生から高校生の子どもたちで構成する定例会議が行われている。
自分たちで施設の使い方やルールを話し合ったり、いろいろな遊び方を考えたり、行事の企画を行ったりすることで、施設を大切に扱う心を養うだけでなく、異年齢間交流を図っている。
②スタジオ研修
文化活動室(スタジオ)を初めて利用するにあたっては、必ずバンドメンバー全員が約2時間30分の利用者研修を受け、スタジオ内の機材や楽器などの使い方について学ぶ必要があるというルールを定めている。これにより機材の故障等を未然に防ぎ、維持費削減に繋がっている。
③スタジオ会議
文化活動室(スタジオ)を利用する中学生、高校生のダンスやバンドグループで構成される定例会議で、月に1回「スタジオ会議」が行われている。こども会議同様、施設や楽器の使い方を考えたり、ライブ活動を企画・実施したりするなど、機材などの公共物を大切に扱う素地を身に着けるだけでなく、異年齢間の交流が図れるのは非常に良い取り組みであると感じた。
④10代のベビーシッター養成講座
小学5年生から高校生までを対象としたベビーシッター養成講座を行っており、講座終了後は、同施設内の「りとるきっず」にてベビーシッターボランティアとして1年間登録することができ、土曜日や学校休業日など都合のよい時間にスタッフとして働くことができる。なお、スタッフの子どもたちは、1回(3時間程度)につき500円の図書カードがもらえる。
⑤あいぽーとワークス
いろいろなイベントや体験教室が行われており、定期的に足を運びたくなる
ような飽きさせない取り組みが企画・実施されている。
⑥はらぺこクラブ
毎月第1日曜日に子どもたちでお昼ご飯を作り一緒に食べる「料理教室」と「子ども食堂」を併せたような取り組み。施設内にキッチンがあるため、料理を作る楽しみだけでなく、料理を提供して喜んでもらえる体験ができるのはとても良い取り組みでだと感じた。
⑦マナビーバ
勉強に不安を感じる中学3年生を対象とした学習支援(ひとり親家庭優先、中学1~2年は要相談)。
講師は、一般の方や大学生ボランティア(時給1000円)が行い、夕食(1食250円)の用意もある。帰りは自宅までスタッフが車で送ってくれる(無料)。

【まとめ】
石狩市にある「あいぽーと」は、施設建設にあたり市民の意見を聞くために市民会議を設置し、建設予定地域にある学校区の全児童や児童館を利用している児童や児童クラブの指導員を対象にアンケートをとるなど、利用者目線での施設建設が行われている。また建設後も、「子ども会議」や「スタジオ会議」など、利用者で構成される定例会議が月に1度と、高頻度で行われ、施設の使い方やルール、イベントや行事など、自分たちで考え、自分たちで大切に利用するという意思が伝わるこども館であった。
野田市では「こども食堂」や「こども未来塾」は、それぞれ単独で実施されているが、「あいポート」においては、「はらぺこクラブ」や「マナビーバ」などのように、こども館内の1イベントや1行事として組み込むことで、こども館を単なる遊びの場とするのではなく、いろいろな目的で利用される施設としていた。「どのような施設を作るのか」ということも大事ではあるが、それ以上に、「どのように使うのか?」を利用者同士で考え続けることが重要であり、使い方次第でいろいろな相乗効果が生まれる施設であると感じた。

北海道視察 北海道視察
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(2)北海道石狩市 スカイスポーツについて

◇滝川市の概要
滝川市は、北海道のほぼ中央部に位置し、石狩川と空知川に挟まれ土地はおおむね平坦で、緩やかな丘陵地帯となっており、人口は、41,192人。18,651世帯で、115,90?の面積を有している。滝川市の語源は、アイヌ語で「ソーラプチペツ」=「滝のかかる川」と呼ばれ滝川という地名がつけられた。産業は、農・商・工業バランスよく発展しており、農業では、りんご、たまねぎ、合鴨、味付けジンギスカン、小麦、蕎麦などが名産。蕎麦は、全国3,4位を競う生産量を誇る。また、全国有数の作付面積を持つ菜の花畑は、農産物だけでなく、新たな観光名所として注目を浴びている。さらに、近年では石狩川河川敷にグライダースカイパーク(航空公園)を建設し、グライダーによる町おこしが行われている。

◇ 視察時の状況
①視察時間   午後1時30分~午後3時30分
②視察会場   スカイパーク ハブ・ハウス喫茶ルーム
③応対者職氏名 産業振興部観光国際課(スカイスポーツ担当)主幹 日口 祐二 様
④説明者職氏名 産業振興部観光国際課(スカイスポーツ担当)主幹 日口 祐二 様

◇ 調査事項の概要(スカイスポーツについて)
滝川スカイパークは、澄みきった大空、豊かな上昇気流、制約のない自由な空域資源をもっと多くの人達に、グライダーを間近に見て、触れて、空と友達になってほしい、そんな願いを込めて平成元年から平成7年度まで、7年間をかけて石狩川河川敷に建設された公園と飛行場の機能と航空動態博物館を有する日本でただ一つの航空公園である。スカイパークには、滑空場(800×20mほか)を中心に遊歩道、遊具、スカイミュージアム(航空動態博物館)、宿泊施設、整備工場、ハブハウス(管理棟兼事務所・喫茶)などが整備建設されている。館内には、歴史的に貴重なグライダーから最新鋭のグライダーまで約30機展示しており、直に触れられ、コックピットに座ることもでき、グライダーの持つ美しさを肌で感じることができる。また、隣接するハブハウスには、喫茶ルームや図書室、気象情報室などがあり、博物館を楽しんだ後は、飛行しているグライダーを眺めながらくつろぐことができる。さらには、実際に空を飛びたいという方にグライダーの体験飛行もできるので、グライダー愛好家のみならず興味のある初心者の方を含め、市内外、本州からも利用者が多く、観光名所として町おこしを行っている。

◇ 所 見
①視察の目的
野田市には、関宿滑空場を有しており、愛好家による飛行や全国7大学総合体育大会航空の部(旧帝国7大学)により七大戦グライダー競技が開催されているが、体験飛行してみたいという初心者を対象とした観光客への周知、認知度が低い。スカイパークとして整備することで、観光名所として町おこしに成りうるか否か。滝川市のスカイスポーツの取り組みを学ぶことで比較、参考にするため。

②市政との関連性(視察地選択の理由等)
野田市には、関宿滑空場がある。全国に点在する河川敷滑空場を愛好家は、飛行するため利用している。関宿滑空場は、都心から1時間30分から2時間と交通環境に恵まれている。スカイスポーツだけでなくスカイパークとして整備することで、観光名所として町おこしに成りうるか否か。整備建設してから現在に至るまでの滝川市の取り組みを視察することで、野田市との違いや特長を本市においても参考にするため現地視察を行った。

③市政の課題等に対し参考になった点等
平成29年8月8日(火)午後1時30分より滝川市「スカイスポーツ」の取り組みを視察。
滝川スカイパーク内、管理棟の喫茶ルームにて、産業振興部観光国際課 主幹 日口 祐二 様より丁寧に事業説明をいただいた。また、こちらからの質問にも丁寧に回答をいただいた。
野田市に置き換えて考えた時、全国にグライダー滑空場は点在しているが、関東地方には、栃木県の黒磯、鬼怒川、小山滑空場。茨城県の桜川滑空場。群馬県の板倉滑空場。埼玉県の羽生、大利根、宝珠花(庄和町)、妻沼滑空場。そして野田市の関宿滑空場がある。主に大きな大会が開催されているのが、埼玉県の大利根、妻沼、羽生滑空場で利根川流域にある滑空場であり、江戸川流域では、野田市の関宿滑空場が主である。関宿滑空場は、愛好家の間では聖地的場所で有名であり、七大戦グライダー競技(旧帝国7大学)をはじめ、航空部を有する全国の大学生や自己保有している愛好家も飛行に訪れている。
運営は、NPO法人関宿滑空場が行っており、体験飛行するには、実費でのグライダークラブと直接交渉であり、体験飛行してみたいと思っている観光客への周知、認知度が低い。
関宿滑空場を航空公園(スカイパーク)として整備建設することで、野田市の魅力を全国に発信していくのに、観光資源としてのポテンシャルは非常に高いと考える。滝川スカイパークの日口様 曰く、全国にグライダー利用者は、約3000人。その他今後見込まれる潜在的利用者は、約1000人は存在するとされている。また、滝川スカイパークでは、体験飛行1200人のうち約、道内が3割、道外・本州が3割、外国人利用者が3割を占めている。野田市は都心から30㎞圏内と関東の他の滑空場の立地条件と比較して距離的にも交通の利便性が高い。また、関宿滑空場は、(1500×150m)と滝川スカイパーク(800×20m)よりも広い。単に滑空場として終わらせるのではなく、航空公園として国交省、NPO法人、行政が連携して整備することで、関東で唯一のグライダー航空公園となり、野田市の新たな観光名所として経済効果が期待できると感じた。
そして注目する点は、三方河川に囲まれた野田市が、河川の氾濫に遭うと陸の孤島になりかねない。その時の救助方法は、救助ヘリである。関宿滑空場は、滝川スカイパークより滑走路は広い。滝川スカイパークは、救助ヘリが90機待機できるのに対し、関宿滑空場は、それ以上待機できるということを鑑みると防災拠点としての機能も兼ね備えることになる。
さらに自費で体験飛行したことで言えることは、一度自分の住んでいる野田市を上空から見下ろすという体験をしてもらいたいと思っている。それも義務教育の期間に体験することで、自分の住んでいる町の地形を肌で感じ、上空から利根川、江戸川、利根運河、さらには、東に筑波山。西には、富士山。南に東京スカイツリー。北に関宿城と自然豊かな野田市を優雅に望むことができる体験飛行を観光名所に持つことに誇りを見出し、コウノトリとグライダーが舞う野田市に対して、子供達に郷土愛を育んでもらいたいと願っている。それには、教育委員会との連携も必要であると考える。スカイパーク実現には、いろんな関係団体との連携が必要不可欠であるが、観光、防災、教育の観点からもポテンシャルは非常に高いと感じた。いくつか課題は、クリアしなければならない。運営の採算性の問題、河川氾濫時の土積による滑走路復旧の問題、観光客の宿泊の問題など挙げられるが、最も重要な点は、事故を発生させないために運行管理の徹底であり、体験飛行時のハイレベルなインストラクターの確保である。たった1回の事故が即、死亡事故に繋がり、風評被害を呼び、観光名所としては、致命的となる。
それらの課題を鑑みても、ツアー会社と連携してグライダー、カヌー、サイクリングと立地条件をフルに活用したスポーツツーリズムと市内観光ルートを組み合わせれば、観光収入による経済効果は期待できる。また、災害時には、防災拠点として機能を発揮できる。義務教育期間での体験飛行は、かけがえのない思い出となり、より郷土愛が育まれるのではないだろうか。いずれにしても、グライダースカイパーク建設が実現した場合には、野田市の地域活性化の起爆剤と成りうると感じた。今回、滝川市の「スカイスポーツについて」は、野田市の今後を見据えるうえで大変参考になった。

北海道視察 北海道視察
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(3)旭川市 もりもりパーク及びわくわくエッグ等の屋内遊戯場について

◇旭川市の概要
北海道の中心部に位置し、大雪山連邦を源とする石狩川など4河川が市内を流れ、上川盆地の中央に位置し、多様な産業が立地、教育・文化・医療等の都市機能が集積し、大雪山、旭山動物園などの資源を活かし観光都市として、また全国有数の米どころとして道内第2位の人口34万1千人を有する。

◇視察時の状況
①視察時間 午前9時~10時50分
②フィール 旭川6F「もりもりパーク」
③応対者職氏名  総務調査課 主査 馬場進
④説明者職氏名  子育て支援部 係長 工藤芳敬
公園みどり課 主査 村形友和

◇調査事項の概要 屋内遊戯場について
旭川市の子育て支援の取組みの中、子ども向け屋内遊戯場についての視察を通して、その施設に対する考え方、方向性、内容について学び、直接施設を見ることにより理解を深める。

◇所見
①視察の目的及び関連性
野田市ではこれから新しい子ども館の建設が予定されています。これから創る子ども館として、どのような考え方でどのようなものを建設していくかが課題となってきます。
各地域の子ども館や施設を視察し、より良い子ども館建設の参考としていきたい。

②市政の課題等に対し参考になった点等
事業実施に至った経緯を聞きますと、中心市街地の活性化の問題がありました。旭川市は大きな駅前広場を抱え、そこが昭和47年から日本初の恒久的な歩行者天国として平和通買物公園として石狩川近くまで整備されています。車社会の進展や郊外型店舗の増加、生活スタイルの変化により、中心市街地に空き店舗が増え、駅近くの丸井の撤退により、市街地の活性化が大きな課題となっていました。
このような中、閉店した旧丸井の店舗を買物公園の中核として、商業と公共による生活支援機能(親子向け子育て広場や各種相談窓口)を新しい集客施設として再生することにより、ここを起点に買物公園との賑わいと交流を図りたいとしています。
野田市においても中心市街地の活性化の問題は大きな課題です、また野田市の近隣市の柏市・松戸市においても中心部の大型商業施設の撤退の動き等見ると商業と公共による生活支援機能という観点での施策も考えていく必要があるのではないでしょうか。
またこの施設は空店舗の屋内に創ってありますが、この地域のニーズを良く引き出していることに感心しました。年間の三分の一が雪の覆われる地域であり、自宅から30分以内の場所と開放的な空間を演出し、冬でも子どもを連れて安心でき、利用しやすい場所であることに感心しました。
またこの施設は旭川とその近郊家具メーカーで構成する「旭川家具工業協同組合」が大型遊具を整備し遊びを通して木に親しみ人と自然の関わりを考えられる心を育むことと合わせて、地元産業の技術力やデザイン力の発信できるようにする目的もあり、地元産業の育成の点でも大きな意義があると思いました。
運営については、愛称を市民から公募し「もりもりパーク」とし民間業務委託で実施、1月1日だけ休日とし、0歳から小学6年生までとし、登録制で、職員6~7名体制、自主企画事業は5年半で636回、参加組数9386組という状況です。
年間15万人近くの利用者があり、施設ができて6年ということで施設の老朽化や設備修理など有料化の検討もしたが中心市街地の活性化に寄与など考えると難しいとのことです。
次にカムイの杜公園の説明をうけましたが、現地が離れているため、説明のみで残念でした。平成3年度に建設大臣の指定全国15公園のひとつとして、地域の小学生からだされた意見を参考に創られ、屋内施設にたいする要望が多かったことから屋内遊戯広場「わくわくエッグ」がつくられ、愛称と遊具のイメージを出してもらったことや自然探検の杜では市民参加により手づくりで森の環境がつくられているとのことです。
指定管理方式で運営されていますが、この公園についても現在無料ですが、有料化の検討がされているとのことです。
今回の施設では雪の多い地域ということで、屋内の施設の要望が多いとの説明がありましたが、安全安心して遊ばせられる環境という観点からも室内施設の必要性は大きいのではと感じました。これから野田市で建設する施設について考えると屋内の考え方と合わせて屋外についてもどのようにしていくかと考える必要性もある事を気づかされました。

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